2011年9月17日土曜日

コ・ドラのお仕事~フィル・ミルズ編

スバル・モータースポーツ・マガジンで、ペター・ソルベルグのコ・ドライバーをつとめていたフィル・ミルズのお仕事内容を紹介しています。コドラさんのお仕事内容を知るのに役立ちます。

スバルが2008年末にWRCから撤退して、もうすぐ3年・・・。このサイトがいつまで残っているのかわかりませんが・・・。

コドラの仕事を挙げると、

・コースの確認
・レギュレーションの確認
・レッキスケジュールの計画
・ペースノートの記録
・ペースノートの読み上げ
・サービススケジュールの把握
・タイヤ選択の作戦
・クルーとの連絡
・タイミングの責任
・給油、タイヤチョイスの責任
・ドライバーの緊張をほぐす

「大変な割にあまり報われない仕事と言える~コ・ドライバーが名を知られるようになるときは、ミスを犯したときだけかもしれない」

確かに・・・。とにかく、コドラはドライバーがドライビングに集中できるよう、ほかのあらゆる雑務を引き受けるって感じですね。そしてドライバーが注目を集める存在なのに対して、コドラさんの仕事は地味。でも、コドラがいなかったらドライバーは何もできないわけで。ラリーは2人で1クルーですから!

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フィルは2010年途中でコ・ドライバーを引退したため、2010年ラリー・ブルガリアからはクリス・パターソンさんがペターのコドラをつとめています。

2011年9月15日木曜日

フランス語のNGワード

WRCの放送ではおなじみの、ピー音。クラッシュした時に、ドライバーが思わずNGワードを言ってしまったときに、代わりに当てられる音声ですね。

WRCの放送を編集する人は、ドライバー/コ・ドライバーの母国語のNGワードを網羅していないといけないから大変だな-。

と思ってたら、たまには漏れがあるようで・・・。

奇しくも、2011年ラリー・オーストラリアDAY1で2台ともクラッシュしてしまったシトロエン。NGワードがそのまま消されずに残っている映像がありました。

さらに、NGワードを言っているのが、どちらの場合もコ・ドライバーのほう・・・珍しいかも?

SS4でローブが5回転。
このとき、ローブはスプリットタイムを確認していたため、コーナーでブレーキングが遅れてしまったのです。

「(スプリットを)みたよ」とローブが言ったので、回ってる最中にエレナが「スプリットのクソッタレ」と言ってるそうで。merde(メルド)って、英語のSh*tに当たる言葉。

ローブのデイリタイヤが決定して、優勝フラグ。これでチャンピオンシップ25点差が一気に同点になるかと思われたオジェ。こちらもSS6でスピンして木をヒット。ラジエーターを破損してデイリタイヤ。

ジュリアンが「アー ピュタン!」と言ってます。フランス語のputain(ピュタン)は意味としては英語のb*tchに当たる言葉だそうですが、「チクショー」の意味で、なにか失敗したときに言うらしい。

上の動画は有料チャンネルのMotors TVのもの。欧州ではこのほか、ESPNでもWRCを放送しています。ESPNのほうでは、ジュリアンのピュタンは「ピー」に代わってました(笑)。

ちなみに、英語でも若者がF*cking goodのように使ったり、意味もなくf*ckを多用するように、フランス語でも若者が「すっごい」の意味でputainを使ったりするそうです。また、フランス語で「がんばって」の意味のBonne Chance ! この代わりに、Merdeを使ったりすることもあるそうで。
→生きたフランス語見聞録:Merde ! = Bonne chance ! - livedoor Blog(ブログ)

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追記:ラリー・スウェーデンの放送を見直していたら、ジュリアンのNGワード発言があったことに気付いた。こちらの映像の@0:50頃~ このときは割と静かに「ピュターン」って言ってますね(^^;

2011年9月14日水曜日

コ・ドライバーの仕事とは

ラリー中、ドライバーとコ・ドライバーは同じ車内で過ごしますが、両者の仕事はまったく別物。ペター・ソルベルグのコ・ドライバー、クリス・パターソンに密着した映像があるので、それを見ると、コ・ドライバーのお仕事内容がよくわかります!

Access All Areas(日本だと「ラリーのすべて」という番組名でJ-Sportsで放送されてます)の2011年ラリー・アルゼンチン編。

↓日本語版。そのうち消されそうな・・・。22分45秒あたりから




↓英語版(YouTube) 1分50秒あたりから

続き

信じられないようなスピードとものすごい振動のなかでペースノートを読むことだけでも相当大変なのに。もちろん、それ以外にもタイムのチェックや、リフューエルやタイヤの状況の把握やパンクへの対応など、ほんとうに様々な仕事があるし、時にはドライバーの代わりにメディアやファンに対応することまで! いやはや、本当に大変なお仕事・・・。

コ・ドライバーの仕事については、こちらの投稿もご参考に。
コ・ドライバーに必要な能力とは

コ・ドライバーに必要な能力とは

ドライバーに比べると、コ・ドライバーは目立たない存在ですが、コ・ドライバーの仕事はペースノートを読むことだけではありません。コ・ドライバーには、様々な能力が必要とされます。女性コ・ドライバーのアギー・フォスターが「コ・ドライビングとは」について、まとめたサイトがあります。これを読むと、コ・ドライバーの大変さがよくわかるかと思います。
あまりうまい訳ではないけど、和訳してみました。

コ・ドライビング
「簡単だと言った者は誰もいない」
http://www.codriversolutions.com/codriving.htm



コ・ドライバーの役割
コ・ドライバーの役割は数行に要約することができるが、車内でドライバーのためにペースノートを読むという仕事以上のものを確実に含んでいる。



コ・ドライバーとしての役割は、ラリーで勝つためにドライバーを助けることである。


「オフィスマネージャー」がペーパーワークを扱うように、コ・ドライバーはチーム及びイベント主催者と密接にかかわる。コ・ドライバーはレッキ、サービス、移動スケジュールの準備をする。そしてドライバーはレッキでペースノートを作り、修正する。

ステージ、ステージ間のロードセクションのタイミングの責任、サービスで様々な事に目を配るのは、すべてコ・ドライバーの役割である。コントロールに1分早着・遅着しただけでも、大きなペナルティが科される。コ・ドライバーは、ステージではペースノートを読み、ドライバーに前もって情報を与える。それゆえ、未知のロードについても、自信を持っている必要がある。



よいコ・ドライバーを作るものは?
以下の能力
- チームの一員として働くこと。しかし、必要なときはリーダーシップを発揮できること
- 明確な指示を与えること
- プレッシャー下でも落ち着いていられること



3つのC、すなわち、Confidence(自信)、Competence(力量)、Composur(沈着)を基本とする。この3Cはドライバーにも当てはまる。


よいクルーを作るものは?
- 信頼
- 他の皆の能力を信じること
- 1つのチームとして働くこと。お互いの価値を認めること



現実
- 簡単だと言った者は誰もいない
- ドライバーはミスすることを許されるが、コ・ドライバーは許されない
- ラリーで勝つことはできない(ドライバーのみができる!)。しかし確実に、ラリーで負けることはできる。


コ・ドライバーの仕事
仕事の目的:ラリーで勝つこと!

キーとなる仕事:
- ドライバーのやる気を起こさせる
- チームをマネージメントする(ドライバー、サービスクルー)
- 皆を落ち着かせる、ハッピーにさせる
- ドライバーと車が、正しい時刻に決められた場所にいるようにする
- チームの作戦を立てる
- あらゆるペーパーワークへの責任
- マーシャル/イベント主催者と連絡を取る
- レッキでペースノートを書き、修正する
- ラリーカーのスペアキーを保管する
- 皆を引き続き落ち着かせ、ハッピーにさせる
- ステージでノートを読む
- ドライバー/車をコースにとどめ、景色に巻き込まれないようにする
- ドライバーのために、飲み物・お菓子を用意する
- なんでも手助けする
- あらゆる物を手助けする
- 立場の範囲内に分類される、ほかのあらゆる義務



通常の連絡:
ドライバー、サービスクルー、スポンサー、イベント主催者、銀行のマネージャー、地図店の店員


任される管理:
この仕事の持ち主は、高度な自主性を持って働くことが期待されるだろう(問題を先取りし、無から解決作を作り出す)


必要条件/要求される経験:
-本質的な解決、授業のパッケージ
-車/仕事で得られる経験
-イベントごとに明確なレギュレーションを理解する
-言葉を省略した関連のない単語を明瞭に発音する(ペースノート)
-年を取っていない(そしてもう少し長く生きたいと願っている)



個人的な能力:
-直感
-外交
-全ての仕事を平行して行う
-心理学者
-マルチタスク
-冷静さ
-いったん開けられたやっかいな問題を解決すること
-常に学習している以上のものがあると理解すること
-クリエーティブ
-自分自身を深刻にとらえすぎないこと
-うまくいかない時でも耐えること
-人生を楽しむこと(重要)


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「ドライバーはミスを許されても、コ・ドライバーのミスは許されない。ラリーで勝つことはできないが、負けることはできる」
この言葉に、コ・ドライバーが負う責任の重さがまとめられていると思いました。
よいドライバーにとって重要な資質は、ドライビング能力なのは言うまでもありません。でも、よいコ・ドライバーにとって必要な能力は、どれか1つを挙げることなどできないのですね。
コ・ドライバーの仕事は地味かもしれませんが、かなり大変なものだということもわかりました。
レギュレーションを理解していなければなりません。ラリーごとに規則を把握して、変更があった場合もそれらをすべて知っておかねばなりません。レッキのスケジュール、あらゆるタイムのコントロールにも責任を負っています。
また、ラリーが始まる前にルートを把握しておく必要があります。もちろんSSだけでなく、ロードセクションについても。主催者からロードブックが渡されますが、それが間違っている可能性もあるので、Google Earthや地図で確認も必要です。
様々なペーパーワークも行わなければなりません。

コ・ドライバーの些細なミス1つで、すべてが台無しになってしまいます。そしてコ・ドライバーがどんなに完璧な仕事をしても、それだけではラリーに勝つことはけしてありません。
コ・ドライビングがいかに大変な仕事か・・・まだちゃんと理解できていないし、おそらくそれを正確に理解することはできないだろうけど、その大変さの一部はわかったような気がします・・・。

ペースノートを理解するためのフランス語

オジェ&ジュリアンのペースノートはフランス語です。
私はフランス語ができないので、オンボード映像を見ても、最初は何を言っているのかまったくわかりませんでした。

何度か聞いていると、「ゴーシュ」という単語が聞き取れ、これが左を意味しているのだろうなということがわかりました。すると、もうひとつの「ドロワット」が右だということが想像できました。

そうやって聞き取れた単語から意味を想像したり、調べてみてわかった単語をまとめてみました。
まだまだわからない言葉が大半だけど、少しでも意味が分かった状態でオンボード映像を見ると、まったくの呪文状態より楽しいです!

 フランス語について無知なうえに(ついこの前までボンジュール、メルシーくらいしか知らなかったし、数が3つまでしか数えられなかった・・・)、ラリーについても素人です。間違いがあったらご指摘お願いします!


また、こんな言葉もあるよ、という情報をお待ちしています。



用語


意味


ゴーシュ


gauche


左


ドロワット


droite


右


プリュス


plus


プラス(+)


モワン


moins


マイナス(-)


ア フォン


à fond


全開で(ex.ゴーシュ ア フォン、ドロワット ア フォン)


メートル


metre


メートル(m)


キャラント


quarante


40


サンカント


cinquante


50


ソワサント


soixante


60


ソワサント ディス


soixante-dix


70


キャトル ヴァン


qauatre-vingts


80


キャトル ヴァン ディス


qauatre-vingts-dix


90


サン


cent


100


ドゥ サン


deux-cent


200


ゴーシ


gauchi


ゆるい左(gauche insignifiantの略語)


ドロワッティ


droiti


ゆるい右(droite insignifiantの略語)


フェルメ


ferme


クローズ(コーナーの曲率が途中できつくなっている。英語ノートの人だと、tightenという言葉を使ってる場合が多いかも)。


ウブル


ouvre


オープン(フェルメの逆。コーナーの曲率がゆるくなる)


ロン


long


ロング(コーナーの長さ)


ミ ロン


mi long


ハーフロング


クール


court


ショート


トー


tot


次のコーナーがすぐある


タール


tard


次のコーナーまで少し距離がある



シエル


ciel


クレスト


コルド


corde


カット(コーナーの内側にタイヤを乗せられる)


パ コルド


pas corde


カットするな(英語のDon't cut。コーナーの内側に石などがある場合)


リース


lisse


なだらか


アタンシオン


attention


注意(英語のアテンション。英語ノートの人だと、Cautionって書きますね)


おまけ



ピュタン
putain

チクショー(NGワードです。クラッシュしたときにおなじみの、「ピー」で消されるアレです。
たまに消し忘れた映像が流れるときがあります。)


メルド
merde
サ ヴァ? Ça va?

大丈夫?(クラッシュした後、オジェがジュリアンに言ったりしてます。フランス語の挨拶でも「元気?」と聞くときに使えるフレーズです)