2011年9月14日水曜日

コ・ドライバーに必要な能力とは

ドライバーに比べると、コ・ドライバーは目立たない存在ですが、コ・ドライバーの仕事はペースノートを読むことだけではありません。コ・ドライバーには、様々な能力が必要とされます。女性コ・ドライバーのアギー・フォスターが「コ・ドライビングとは」について、まとめたサイトがあります。これを読むと、コ・ドライバーの大変さがよくわかるかと思います。
あまりうまい訳ではないけど、和訳してみました。

コ・ドライビング
「簡単だと言った者は誰もいない」
http://www.codriversolutions.com/codriving.htm



コ・ドライバーの役割
コ・ドライバーの役割は数行に要約することができるが、車内でドライバーのためにペースノートを読むという仕事以上のものを確実に含んでいる。



コ・ドライバーとしての役割は、ラリーで勝つためにドライバーを助けることである。


「オフィスマネージャー」がペーパーワークを扱うように、コ・ドライバーはチーム及びイベント主催者と密接にかかわる。コ・ドライバーはレッキ、サービス、移動スケジュールの準備をする。そしてドライバーはレッキでペースノートを作り、修正する。

ステージ、ステージ間のロードセクションのタイミングの責任、サービスで様々な事に目を配るのは、すべてコ・ドライバーの役割である。コントロールに1分早着・遅着しただけでも、大きなペナルティが科される。コ・ドライバーは、ステージではペースノートを読み、ドライバーに前もって情報を与える。それゆえ、未知のロードについても、自信を持っている必要がある。



よいコ・ドライバーを作るものは?
以下の能力
- チームの一員として働くこと。しかし、必要なときはリーダーシップを発揮できること
- 明確な指示を与えること
- プレッシャー下でも落ち着いていられること



3つのC、すなわち、Confidence(自信)、Competence(力量)、Composur(沈着)を基本とする。この3Cはドライバーにも当てはまる。


よいクルーを作るものは?
- 信頼
- 他の皆の能力を信じること
- 1つのチームとして働くこと。お互いの価値を認めること



現実
- 簡単だと言った者は誰もいない
- ドライバーはミスすることを許されるが、コ・ドライバーは許されない
- ラリーで勝つことはできない(ドライバーのみができる!)。しかし確実に、ラリーで負けることはできる。


コ・ドライバーの仕事
仕事の目的:ラリーで勝つこと!

キーとなる仕事:
- ドライバーのやる気を起こさせる
- チームをマネージメントする(ドライバー、サービスクルー)
- 皆を落ち着かせる、ハッピーにさせる
- ドライバーと車が、正しい時刻に決められた場所にいるようにする
- チームの作戦を立てる
- あらゆるペーパーワークへの責任
- マーシャル/イベント主催者と連絡を取る
- レッキでペースノートを書き、修正する
- ラリーカーのスペアキーを保管する
- 皆を引き続き落ち着かせ、ハッピーにさせる
- ステージでノートを読む
- ドライバー/車をコースにとどめ、景色に巻き込まれないようにする
- ドライバーのために、飲み物・お菓子を用意する
- なんでも手助けする
- あらゆる物を手助けする
- 立場の範囲内に分類される、ほかのあらゆる義務



通常の連絡:
ドライバー、サービスクルー、スポンサー、イベント主催者、銀行のマネージャー、地図店の店員


任される管理:
この仕事の持ち主は、高度な自主性を持って働くことが期待されるだろう(問題を先取りし、無から解決作を作り出す)


必要条件/要求される経験:
-本質的な解決、授業のパッケージ
-車/仕事で得られる経験
-イベントごとに明確なレギュレーションを理解する
-言葉を省略した関連のない単語を明瞭に発音する(ペースノート)
-年を取っていない(そしてもう少し長く生きたいと願っている)



個人的な能力:
-直感
-外交
-全ての仕事を平行して行う
-心理学者
-マルチタスク
-冷静さ
-いったん開けられたやっかいな問題を解決すること
-常に学習している以上のものがあると理解すること
-クリエーティブ
-自分自身を深刻にとらえすぎないこと
-うまくいかない時でも耐えること
-人生を楽しむこと(重要)


------
「ドライバーはミスを許されても、コ・ドライバーのミスは許されない。ラリーで勝つことはできないが、負けることはできる」
この言葉に、コ・ドライバーが負う責任の重さがまとめられていると思いました。
よいドライバーにとって重要な資質は、ドライビング能力なのは言うまでもありません。でも、よいコ・ドライバーにとって必要な能力は、どれか1つを挙げることなどできないのですね。
コ・ドライバーの仕事は地味かもしれませんが、かなり大変なものだということもわかりました。
レギュレーションを理解していなければなりません。ラリーごとに規則を把握して、変更があった場合もそれらをすべて知っておかねばなりません。レッキのスケジュール、あらゆるタイムのコントロールにも責任を負っています。
また、ラリーが始まる前にルートを把握しておく必要があります。もちろんSSだけでなく、ロードセクションについても。主催者からロードブックが渡されますが、それが間違っている可能性もあるので、Google Earthや地図で確認も必要です。
様々なペーパーワークも行わなければなりません。

コ・ドライバーの些細なミス1つで、すべてが台無しになってしまいます。そしてコ・ドライバーがどんなに完璧な仕事をしても、それだけではラリーに勝つことはけしてありません。
コ・ドライビングがいかに大変な仕事か・・・まだちゃんと理解できていないし、おそらくそれを正確に理解することはできないだろうけど、その大変さの一部はわかったような気がします・・・。

0 コメント: