コ・ドライバーの重要な仕事の1つは、タイミングをチェックすることです。SSでのタイムはもちろん、各所に設けられたTC(タイムコントロール)に時刻厳守で到着しなければ、ペナルティ、最悪の場合失格となります。
コ・ドライバーの道具でかかせないのが、時計。
これも以前は全然気付いてなかったけど、コ・ドライバーってお仕事中は、両腕に時計をしてるんです。
↓キミ・ライコネンのコ・ドライバー、カイ・リンドストロームさん(2011年ギリシャ)
↓ミッコ・ヒルボネンのコ・ドライバー、ヤルモ・レーティネンさん(2011年ギリシャ)
↓ヤリ-マティ・ラトバラのコ・ドライバー、ミーカ・アンティラさん(2011年ギリシャ)
↓ジュリアン(2011年フィンランド)
コ・ドライバーさん達がしている時計は、
コ・ドラ用に開発されたもの。
ストップウォッチ、最大30ステージのタイム記録、1日の総計記録など、様々な機能があるそうです。
ところが、ジュリアンだけほかの人達と違った点があります。
ジュリアンの時計、片方はアナログ時計なんです。
そして、左手の時計しか使ってないような・・・(右手のほう、してないときもある)。
↓2011年ギリシャのパワーステージ。右手にはしてない。
↓同じくパワーステージ。右手には時計してないので、左手のほう見てる(写真提供Leviさん)
私はラリー・アクロポリスの最中には全然そのことに気付いてなくて、後でそのことを知りました。そして、フィンランドでジュリアンに会った時に聞いてみました。両方の時計、どう違うの?と。ジュリアンの答えは、「片方はラリー中にタイミングをチェックするためのもので、もう一方(右手の方)は、スポンサー用だよ」でした。
まさか、スポンサー用だったとは!
ジュリアンがしているのは、タグ・ホイヤーの
Formula 1 Grand Date Chronograph。定価21万円。
楽天市場では10万7620円なり(^^; 実は2011年からタグ・ホイヤーがオジェのスポンサーについてたのでした(オジェとジュリアンがしているサングラスもタグ・ホイヤー)。
でも、
こちらで紹介したクリスさん密着映像では、クリスさんが「必ずスペアを持ち込んでいる」と言ってましたが・・・。だからこそ、コドラさんはみんな両腕にしてるのでは。そしてジュリアンも、2010年までは両腕に同じデジタルの時計をしていました。果たして、左手の時計が壊れたときにはどうするのか。そのF1モデルで何とかなるのか? そこまで頭が回らなかったので、聞いてませーん。
一応、ストップウォッチ機能はついているみたいですが。
ちなみに、フォード勢がしている青いほうは
ティモ・ラウティアイネンモデルかな。
コドラさん達の時計、案外、
普通の値段なんですね。ジュリアンがスポンサー対策で付けてて普段は仕事に使ってないほうが遙かに高いって(^^;。
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そういえば、私がスキューバダイビングで使っているダイコン(ダイブコンピュータ。ダイバーの必需品)も、見た目は普通の腕時計なんですが、ダイビング時は深度計になり、ダイビングログを30本分記録し、体内の窒素量を計算したり、浮上を速度を監視したりと、いろんな機能が付いてます。用途に特化した道具って、実は奥が深い・・・。